「オリンピックと腐敗」おぼえがき
http://www.rdche.hit-u.ac.jp/~sports/2005uchiumi.pdf
内海和雄「オリンピックと資本主義社会」
http://www.andrew.ac.jp/library/recspe/201206spe.html
「がんばれニッポン!オリンピック特集!」
電通を批判できない日本のマスコミ、東京五輪招致の税金浪費問題でも(PJニュース)
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/581.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 12 月 22 日 17:14:17: twUjz/PjYItws
「……【PJニュース 2009年12月22日】石原慎太郎都知事が18日の記者会見で、2016年東京五輪招致の最終プレゼンテーションの10分間の映像製作費として、電通から5億円を請求されていることに関し、請求額の根拠を都議会で説明するよう電通側に求めたことを明らかにした。五輪招致での都から電通への委託契約費は約53憶円にのぼり、中には4000円のアルバイト費などが含まれていた。
共産党の曽根はじめ都議の調査によると、都が06年度から08年度にかけ外部に発注したこの委託契約費30億1059万円のうち、86.5%が電通へのものだった。都は電通と競争入札なしで特定の企業の指定を行う「特命随意契約」で行い、さらに、他企業に発注できるはずの都バス車体広告や招致機運を盛り上げるTOKYO体操の企画まで電通に委託していた。
こうした都と電通の不可解な結びつきに対して、ライブドアの「五輪『10分5億円映像』電通の参考人招致は必要?」というネット世論調査では、「電通の接待がどれだけ豪勢だったか知りたい」「電通の参考人招致と共に、石原も呼べよ。まずは招致失敗の責任を石原に取ってもらわないと、石原自身の公約違反だろ?」など都と電通に対する批判が相次いだ。
電通と五輪の不透明な結びつきは黒い輪―権力・金・クスリ オリンピックの内幕という著書にも示されているように、こと有名だ。アディダスと電通が共同出資して1982年に設立したマーケティング会社の「International Sports Culture & Leisure Marketing A.G.(ISL)」は国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)などに深く食い込み、五輪やサッカーW杯関連のマーケティング業務をほぼ一手に引き受けた。だが、そのISLは常にIOC委員などのスポーツ貴族への贈賄疑惑などを引き起こし、2001年に経営破綻した。
こうした電通と五輪の不透明な結びつきについて、日本のマスコミ、特に共同通信と時事通信、そして地方紙は取り上げることは滅多にない。なぜなら、共同と時事はもともと電通と同一の会社、戦前の国策通信社「同盟通信」だったし、地方紙は電通の広告営業力に頼りっぱなしという金銭面での利害関係があるためだ。汐留にある共同通信本社ビルや銀座にある時事通信本社ビルは電通が株式公開の際に両社が電通株を市場に放出して得た利益で建てたことはマスコミ界では有名な話だ。また、朝日、読売、毎日とて電通との結びつきは強いし、さらに民放テレビ局に至っては広告・営業面で電通に頼りっきりの体質がある。
ジャーナリズムを実践しているとされる新聞社やテレビ局は電通にのど元を押さえられているのが現実で、歯向かうことすらできない状況なのだ。……」
http://home.att.ne.jp/blue/supportista/series/hirose/hirose09.html
広瀬一郎氏のコラム 第9回 (静岡新聞 10月6日掲載)
【W杯の暴露本】〜ミステリー小説顔負け〜
「盗まれたワールドカップ」という本を読んだ。アベランジェ前FIFA会長が、24年間の会長在任中に如何に金権体質をサッカー界に持ち込んだか、という一種の暴露本だ。オリンピックの暴露本「黒い輪」のW杯版といったところか。内容は賄賂あり、八百長あり、と中々センセーショナルである。取材も長期間にわたり綿密であるし、(事実誤認が数箇所発見されたにせよ)全体としてはかなり説得力がある本だと言えよう。W杯に関する別の一面を知るのも、知的好奇心を満たすものではある。
例えば南米諸国の軍事政権や独裁者がスポーツ大会を利用するのは、ヒトラーやムッソリーニの伝統を汲むものであろう。またサマランチがIOCの会長になったことと、82年のW杯のスペイン開催と、バルセロナ五輪(92年)との関連についての筋立ては、(事実かどうかは別にしても)将にミステリー小説顔負けである。……
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「奇術」の水準が本当にすぐれているなら、『刑事コロンボシリーズ』や『古畑任三郎シリーズ』など倒叙物とよばれるミステリーの一群も鑑賞に充分たえるのとおなじように、あばかれていく組織的トリックのウラがあらかじめネタばれになっていようと、犯人さがしのドキドキ感には、遜色があるはずがない。そして、広瀬氏が暴露しているのは、真犯人の背後に、別の巨悪がかくれたまま「完全犯罪」的あつかいをうけているらしいという構図なのだから。
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