「(慰安婦問題など)なかった」論にとっての「ふつごうな真実」

「「従軍慰安婦」問題関連情報(永井 和)」(http://d.hatena.ne.jp/MASIKO/20120818/1345255504
および「歴史社会学(史的社会学ではない、歴史意識の社会学)のための おぼえがき1」
http://d.hatena.ne.jp/MASIKO/20120928/1348802644
以来、「おぼえがき7」までのシリーズと関連する記事。




■「慰安婦:安秉直名誉教授、日本軍による組織的動員を立証」(朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/07/2013080700749.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/07/2013080700749_2.html

■「慰安婦慰安所管理人の日記発見、性的奴隷の実態明らかに」(朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/07/2013080700770.html


■「慰安所:朝鮮人男性従業員の日記発見 ビルマなどでつづる」(毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20130807k0000m040125000c.html
http://mainichi.jp/select/news/20130807k0000m040125000c2.html

■「慰安所従業員:日記発見 慰安婦の日常、淡々と 募集の時期は欠落」(毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20130807ddm007040157000c.html
http://mainichi.jp/select/news/20130807ddm007040157000c2.html
http://mainichi.jp/select/news/20130807ddm007040157000c3.html
http://mainichi.jp/select/news/20130807ddm007040157000c4.html
http://mainichi.jp/select/news/20130807ddm007040157000c5.html
http://mainichi.jp/select/news/20130807ddm007040157000c6.html



よわむしな植民地主義者たちは、現実を直視できない。
ずっとにげまわって、同類とだけつるんで(メンバーにオンナがいようがホモソーシャル)、自慰的史観にとじこもる。



2013/08/09追加
■「旧日本軍が組織的に慰安所を管理 韓国で新資料公開」(聨合ニュース)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2013/08/08/0400000000AJP20130808002400882.HTML


2013/08/12追加
■「慰安所職員の日記発見=日韓「極論」否定する内容も−朝鮮人男性、ビルマで記述」(時事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013081200533
「……
 男性は1905年生まれで79年に死去した。韓国の博物館が数年分を欠いた22〜57年の日記を古書店から入手。安秉直ソウル大名誉教授らが、慰安所時代の43、44年分について、堀和生京都大教授、木村幹神戸大教授と共同研究した。近く韓国で出版される。
 日記は「夫婦生活(結婚)することになって慰安所を出た春代と弘子は、兵たんの命令で再び慰安婦として金泉館に戻るようになったという」「兵たん司令部に行って5日間の日報を提出した」などと記述。日本政府も認めている慰安所への軍の関与を裏付けている。
 また、「文楽慰安所は私と一緒に来た朝鮮忠州の人・新井清次氏が経営している」と、慰安所朝鮮人が経営していたことや、「慰安婦の金○先が送る600円を本人の貯金から下ろし、中央郵便局で送付した」と慰安婦に収入があったことも記述。「鉄道部隊で映画の上映があって慰安婦たちが見てきた」などと、慰安婦の生活にも触れている。
 木村教授は「非常に信用性が高い。慰安婦は民間の売春婦だった、逆に完全な奴隷状態だったという日韓の両極端な主張を、いずれも否定する内容だ」と評価した。」
↑ 
「日韓「極論」否定する内容」と、なんか、保守をよろこばすようなみだしだけど(右翼は、必死に否定論にはしるだろうが)、これは、さすがにミスリード

慰安婦は民間の売春婦だった、逆に完全な奴隷状態だったという日韓の両極端な主張を、いずれも否定する内容」って、1冊の日記だけから断定する神経がしれない。実質的な「奴隷状態」だったと証言する女性たちが、ウソをついているような論調だが、かのじょたちの体験が全部デタラメとは到底おもえない。また、朝鮮系日本人が業者として介在していたことは確実だろうけど、それで軍の関与の犯罪性がよわまるわけでもない。
いずれにせよ、1例だけでは、「〜ではなかった」という論証にはならない。また、戦争末期、たとえば、戦地につれていかれた女性たちが、こういった「めぐまれた状況」を保証されたとは、到底おもえないし。一般化するとなれば、それこそ、ふたけた台の一次資料があつまらないといけないだろうし、多様な地域・時期、多様な運営形態、多様な被動員集団の例を総合的に判断しなければならないはず。うえの論評が、もし新聞社の恣意的な取捨選択でないなら、安易な一般化というほかない。研究者の認識もひくすぎる。これが、実証史家の水準なのか?