大岡頼光『教育を家族だけに任せない』勁草書房

http://www.keisoshobo.co.jp/book/b166021.html
目次
序章 人生の初めから家族だけに任せない文化を創る
 1 介護保険導入後も減らない介護殺人
 2 大学授業料の親負担主義廃止と「脱家族化」
 3 介護と学歴
 4 少子高齢化社会を支える子ども・若者の進路保障
 5 社会構想のために
 6 本書の構成

第Ⅰ部 高等教育での親負担主義の問題点─スウェーデンとの比較

第一章 教育費負担の現状
 1 大学卒業までの教育費
 2 親の収入による進学格差
 3 高等教育費負担の国際比較
 4 生活給の崩壊

第二章 制度が文化を創る─スウェーデンの大学での親負担主義の廃止
 1 問題設定
 2 親負担主義廃止と中間層の支持
 3 親負担主義廃止の議論と背景
 4 平等と親負担主義廃止の対立
 5 日本への示唆

第三章 高等教育費の公的負担の根拠
 1 教育費の「脱家族化」と進路保障
 2 不況期の教育予算増の背景
 3 逆進性
 4 スウェーデンの給付奨学金
 5 高等教育よりもまず就学前教育を充実

第Ⅱ部 就学前教育を無償化し信頼を創る

第四章 子どもの貧困解消─普遍主義か選別主義か
 1 保育と大学─普遍主義への転換時期の違い
 2 普遍主義が望ましい理由と問題点
 3 スウェーデンの保育の歴史と普遍主義
 4 普遍主義の長所と問題点からみた保育と大学
 5 対称的な日本の待機児童
 6 普遍主義と政府への信頼の関係

第五章 就学前教育で政治への信頼を創れるか
 1 職員と親の協働と信頼
 2 ウェーデンにおける親協同組合保育所の意義
 3 親協同組合保育所を運営できる時間はあるか
 4 自治体立の保育所での親の協働、親の評議会
 5 保育・就学前教育の平等化の方向とその条件
 6 日本の問題点と改革の方向性

第六章 保育・就学前教育の無償化
 1 「幼児教育の無償化」三〜五歳限定案の根拠
 2 日本の特異な問題状況
 3 〇〜二歳児の保育の無償化を優先すべき
 4 三〜五歳児だけでは教育格差は減りにくい
 5 〇歳児保育の平等化効果

終章 家族主義を変える
 1 保育・就学前教育
 2 学力形成と進路選択
 3 小中学校
 4 高校
 5 大学

あとがき
文献
索引

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