アントワーヌ・メイエ『ヨーロッパの言語』(岩波文庫,西山教行ほか訳)

ヨーロッパの言語 (岩波文庫)

ヨーロッパの言語 (岩波文庫)

https://www.iwanami.co.jp/book/b309287.html
比較言語学の巨人が,言語の統一と分化に関わる要因を文明,社会,歴史との緊密な関係において考察.大言語から少数民族の俚言まで数多の言語がせめぎ合うヨーロッパの言語史を先史時代から第一次世界大戦直後まで射程に収め,国家や民族との関係,話者の社会階層や地位に着目して分析した,社会言語学の先駆的著作.

初版はしがき
第二版はしがき

序 論
第1章 先史時代
第2章 印欧諸語の伝播
第3章 ヨーロッパの印欧諸語
 A ケルト語派
 B ロマンス語派(新ラテン語派)
 C ゲルマン語派
 D アルバニア語派
 E バルト語派
 F スラヴ語派
 G ギリシア語派
 H アルメニア語派
 I インド=イラン語派
第4章 ヨーロッパ東部の非印欧諸語
 A フィン=ウゴル語派
 B チュルク語族
 C カフカス諸語
第5章 語 族
第6章 語族による言語分類の実用的な意義
第7章 言語と人種
第8章 言語と民族
第9章 言語と文明
第10章 言語の刷新
第11章 統一と分化
第12章 共通語の拡張
第13章 共通語の分化
第14章 方 言
第15章 学者語
第16章 国語の必然性
第17章 ヨーロッパ西部における文語の確立
第18章 文語フランス語
第19章 ヨーロッパ地域別の言語状況
第20章 ヨーロッパ西部の言語状況
第21章 ヨーロッパ東部の言語状況の起源
第22章 ヨーロッパ東部の国語
第23章 ヨーロッパ中央部の言語状況
第24章 バルト海沿岸地域
第25章 旧 オーストリア=ハンガリー帝国とヨーロッパ中央部の二大スラヴ民族
第26章 バルカン地域
第27章 イディッシュ語
第28章 ソヴィエト連邦内の言語
第29章 国語の不便さ
第30章 言語的孤立に対する反動
第31章 第二言語として大文明語を使用することについて
第32章 ラテン語と近代諸言語
第33章 スラヴ語派
第34章 人工語の試み
結 論

文献案内
ヨーロッパ言語地図
訳 注
よみがえるメイエ――訳者解説
訳者あとがき
言語名索引/地名・民族名索引/事項索引

http://d.hatena.ne.jp/jnn2480/touch/searchdiary?word=*%5BA.%A5%E1%A5%A4%A5%A8%A1%A4%A1%D8%A5%E8%A1%BC%A5%ED%A5%C3%A5%D1%A4%CE%BD%F4%B8%C0%B8%EC%A1%D9%5D&of=5



ウィキペディア「アントワーヌ・メイエ」
「アントワーヌ・メイエ(Paul-Jules-Antoine Meillet, 1866年11月11日 - 1936年9月21日)は、フランスの言語学者パリ大学に学びミシェル・ブレアル、フェルディナン・ド・ソシュール、またフランス社会学を発展させたエミール・デュルケームを主幹とした『社会学年報 (L'Année sociologique)』 周辺に集まった研究集団(デュルケーム学派)に大きな影響を受ける。1890年調査団の一員としてカフカスコーカサス)に赴いたことをきっかけにアルメニア語を研究する。著名な弟子に言語学者エミール・バンヴェニスト、比較神話学者ジョルジュ・デュメジルがいる。」


【関連文献】

いかにして言語は変わるか―アントワーヌ・メイエ文法化論集

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